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    メカとんびの研究

 YouTubuで羽ばたき機の動画を見つけた。その構造を見ると数段のギヤトレインを構成している。私も作ってみたいと思い着手したが、いろいろ制約があり簡単ではなかった。何しろ指導をしてくれる仲間もおらず、すべて一からの挑戦となった。加えて道具といえば、万力、金ノコ、ドリル、ペンチなどで工作機械等は一切ないのである。

 ギヤトレインの製作はシャフト穴の位置精度を出すことができない。しかたなく、最初は田宮模型の工作用ギヤボックスを購入し実験した。しかし、負荷がおおきくギヤ欠けの連続でした。かといって小型のメカとんびでは安定性が悪いのである程度の大きさを目標にした。

 適当なギヤーはないかネットで日本中を探した結果、機械装置用の小型のウオームとウオームギヤを見つけこれを用いることにした。これならギヤトレインを作らずに済むので私でも製作できそうでした。減速比もモータのKv値で選定で決まるが、毎秒7回の羽ばたきを得るよう、減速比は40と50の2仕様で実験した。

 上の写真は試作4号機の時で、大きさは130センチのものであるが飛ぶには飛んだが10メートル程度で駆動系の故障で墜落した。

 次の飛行機では羽のカーボンロッドが根元で折れ、あえなく墜落。ついでリンク部品の破損が数知れず。そのたびに対策していくと重量増加し、さらに補強となった。

 飛ぶようになったと思ったら風に流され、遠方の田んぼまで流されたり、調子良く飛んだと思ったらモータとアンプが焼けたりさんざんであった。

 

 中の写真は、何とか飛ぶようになったところで、飛行中に2羽のトンビが「お前どこから来た??」てな感じで一緒に飛んでいた。下の写真は、少ししたところで1羽のトンビがVテールの端を味見するがごとくくわえた。でもすぐに放してくれたので何事もなく帰還することができた。

​ 一番下の写真は最近の8号の改良型で、テールはVテールから一枚でエレベータとラダーの働きを持たせる形状にしたものである。ここまできて上空をゆっくり飛んでも操縦性に問題もなく、外観を除けばほぼ目標を達した。いじるところがなくなると卒業で、次の問題に進むのでした。

​   参考詳細

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