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  パイロット人形の製作

 RC飛行機やヘリを作っていると時々適当なパイロット(ダミー人形)が欲しくなります。 一部のキットには胸像が入っている事もありますが、 入っていない事が多いです。そんな訳で、自作志向の私はダミーに悩む事が多いのです。 最近はテトラや京商やヒロボーでも数種類のダミーを販売しだしました。それらを入手して用を済ましていたが、 そのうちに少し問題が出てきました。それは、「大きさの問題」であったり「男女の問題」であったり、 「機体に似合わない」であったりします。

 当地は東京から遠く離れた田舎の町なので、飛行機関連の小物を豊富に揃えた模型店がありません。 近隣の街に小さな模型店はあるにはあるのですが、売れないらしく骨董品に近いキットが幾つかある店や、 よほどの常連でなければ何しに来たの?的な店や、初心者には馴染みにくい店や、車関係しか無い店などです。 そのため店に行って航空機関連の小物を探すことができない状態です。 そんな状況でダミー人形など店頭で見た事も無いのです。

 東京には模型店が沢山あるのですが、あるか無いか不確定な物探しにわざわざ出かけるのは大変です。 まれに東京に行く事もあるので、秋葉原周辺で探そうと少し歩きまわったのですが、田舎者の悲しさ、 肝心の店舗が見つかりませんでした。 そんなに悩まず、入手し易い物で我慢していれば良いのでしょうが、何か物足りないのです。 これがわがままと言うものでしょう。

 前置きはこの位にしてダミー人形に話しを戻します。気にいったダミーを探していたのですが適当なのが見つかりません。 サンプルとして「おもちゃ屋」さんに展示されていた「りかちゃん人形」の類似品を2つほど購入し (ここでまた妻に変な趣味ね!!と言われ)、1体はTSKのヘリGS2に無理に乗せましたが、 しっくりきません。もう1体はどうにもこうにも空物に乗せるのはしのびないので、本棚に飾ってあります。

 そんな時に妻と洗剤やトイレットペーパを購入に行った、ドラッグストアーの文房具コーナーで「軽量紙粘土」を見つけました。 それを見つけた時、今まで脳みその片隅にしまいこまれていた、「ダミーを作るか」と言う計画が膨らんだのです。 使った事も無い「軽量紙粘土」に自然に手が伸びて2個も購入しました。 最も1個が198円という安価な事もあり何気なく購入した衝動買いに近い買い物です。購入することはしたのですが、 そんなに簡単にダミーが作れる訳もなく、暫くは片隅に放置しておきました。

 「軽量紙粘土」を見つけたのが偶然ならば、ダミー製作の着手も偶然でした。 最近、いやに肩凝りがひどくなり、按摩機にかかっていたのですが一向に直らず、 とうとう常時痛みが生じるようになってしまいました。 病院で検査の結果、頚椎の変形で神経を圧迫しているのが原因と判り、数ヶ月の要治療と診断されました。 (原因は頚椎圧迫??納得できない。その後の経過を見ても正しいと思えない。異論がある。追記する。) この間、肩や腕、首の神経系統が痛み飛行機の操縦どころではありません。使えるのは手首から先だけです。 手首から先で出来る事は、パソコン操作とダミー人形の製作位です。そんな訳でダミーの製作にかかり、この文章を書いています。

 では、製作中のダミーの紹介と作り方を説明します。もし、自分に似せたパイロットのダミーを作りたい方の参考になると思います。 腕に自信のある方なら、1体3000円近くする既成品に対してかなりの安価な費用で済みます。198円の「軽量紙粘土」1個で、 90クラスの胸像なら3~4体位は作れます。後はプラカラーを数個と筆の購入が必用です。胸像を作る時の道具は指と、つまよう枝です。 よう枝は100円で500本位入っていますので気楽です。後は、水が少々必要といった程度です。 これは最低限の物で凝りだすと、他に防水性のある塗料や、まち針や、ビーズや、衣装も欲しくなりますがたかが知れてます。 しかし、何事も適当な所で止めないと進む方向がRCから離れてしまいます。いまだって妻に「変な趣味」と勘ぐられているのに。

 「軽量紙粘土」を扱ううえで大きな問題があります。それは乾燥すると 10%以上収縮すると言う問題です。 粘土の状態で仕上げても乾燥する過程で大きなヒビが入るのです。乾燥しても収縮しない安価な良い材料があれば良いのですが、 198円では贅沢いえません。こんなひどい紙粘土でダミーを作るのですから独特な作り方が必用になります。 挑戦する方のために少し詳しく手順を説明します。右の写真は一策目の人形です。私は大体こんな顔をしています。

1.長さ6cm、太さ8mm位のバルサロッドを準備します。
2.バルサロッドを首にして紙粘土で頭部の芯、頭骸骨に近い物を作ります。
3.頭蓋骨を3日間位自然乾燥させる。電子レンジで強制乾燥するとスポンジ状になってしまいます。
4.乾燥すると頭蓋骨に大きなひび割れが多数出来ます。
5.割れ目に紙粘土を塗り込み頭の芯の形を整えます。
6.更に3日間ほど乾燥させます。
7.頭芯に顔、顎、など頭部の皮膚等の肉付けをして概略を整えます。
8.更に3日位乾燥させます。
9.いよいよ皮膚をつけながら、つまよう枝で整形します。
10.顔や頭髪の形が出来た所でまた乾燥します。
11.乾燥のたびに小さなヒビ割れが発生しますが、紙粘土で埋めます。
12.新しい紙粘土を顔の上に薄く延ばしながら、顔らしく仕上ます。
13.頬や顎などの膨らみの修正は乾燥してから、部分的に肉盛りします。
14.自分の納得いくまで顔の整形をします。終わりません。
15.乾燥させ、小さなヒビがあれば補修します。
16.紙粘土なので濡らせば小修正は可能です。
17.乾燥後に塗装します。
18.胴体は別に作ります…
19.サングラスやシートベルト、ゴーグル、ヘルメット等も着用です。

 

​ 色々作りましたが、気がのらないとつくりません。下の写真も一部です。

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