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   ラジコン技術入門

 

1.飛行機、機体費用について

 入門用の機体と仮定しましょう。電動の飛行機ならプロポ付きで4万円前後~7万円で準備できます。 エンジン機になると更に1万円位増します。右の写真のように可愛い飛行機は上手になってから飛ばしましょう。

 電動機の場合はモータ駆動用のバッテリと充電器等でさらに1万円から2万円程度かかります。 エンジン機の場合はスタータやバッテリ、プラグヒート用のブースタ、それに燃料が必要です。 金額の幅は大きいのですが、安価なのをそろえても1万円から2万円は必要です。

 プロポ(送信機、受信機、サーボ等)も安価な物は3万円前後から、高級機は15万円を超えます。 初心者でしたら4万円~6万円前後でサーボが4個ついたも物が良いでしょう。 機体とプロポがセットになっている、入門セットを選択するのが割り安で適当と思います。

 機体とプロポ一式で4万円前後のキットもありますが、これらはサーボが少なかったり、小型の為、 飛行が難しい物があります。これからRCを趣味としたいのであれば、中間的な価格のところから そろえると良いと思います。機体とプロポ、付属品で総額で12~15万円位は覚悟した方がよいでしょう。 飛行機の安定性から言えば、大型の機体の方がはるかに優れています。しかし、破損させた時の 費用もそれだけ高くつきます。ヘリコプターの場合はもう少しかかり、15~20万円位は見て下さい。

 

2.飛行場の問題について

 自分の意志に忠実にコントロールできる飛行機やヘリの重量は、軽いものでも2kgから3kgにもなります。 飛行速度も時速70kmを軽く超えます。こんな物でもアルミ製のコンテナなど簡単に突き破ることができます。 人に当たれば予想がつくでしょう。これほど危険であることを良く認識して下さい。ですから、 飛ばしたいと思ったら、まず、RC操縦者登録と事故保険に入らねばなりません。 保険費用は2年間で3千円から5千円前後です。保険契約の取り継ぎは模型店で扱っています。

 燃料タンクには普通7分から15分間飛行できる燃料が入るので、コントロール不能になれば10km以上 先まで飛んで行くかも知れません。正常な無線機なら、飛行機やヘリが見えなくなるほど遠くなっても 電波は届きます。と言っても、飛行機やヘリが点になるほど小さくなるまで遠方に飛ばすと、 姿勢の判別が不能になり、戻すのが困難になります。初心者はコントロールに慣れていないため、 遠方に逃がしてしまう危険が大きいのです。

 自分で広大な土地を所有している方は別にして、普通の方は模型店が準備した「RC専用の飛行場」に お世話になるか、同好クラブで所有している「専用の場所」を使うことになります。RC専用の飛行場といえ、 小さくても幅20mから30m、長さ80mから150mは必要です。これだけの土地を整地し、 雑草を除去する為の草刈り機の購入や、保管倉庫の購入等の資金も必要です。

3.どんな機体が良いのか

 未経験者が購入しすぐ飛ばせる機体と言うのはありません。それ以前にRCを始めたいと思った機体が あると思います。それは「零戦」であったり「ムスタング」であったり「セスナ」あるいは「ジェット」 かもしれません。最初に希望の機体を購入する事に対し反対はしません。「スケールヘリ」でもかまいません。 憧れの機体を手にすることはこの上ない満足感が得られます。しかし、いきなりそれを飛ばす事には反対 します。危険です。やめた方が良いです。いや、「やめなさい。」「だめです。」「絶対に。」

 飛行機やヘリが自分に向かって来て、逃げ出すはめにおちいる事もあります。思わぬ大怪我を しかねません。実際に死亡事故も発生しています。何とか安全に離着陸出来るようになればしめたものです。あとは、貴方の練習しだいで コンテストにも挑戦可能になります。

 飛行練習の機種としてはまず、適当な価格で、適当な大きさの、安定性を重視した機体が良いでしょう。 飛行機なら25エンジンから40エンジンの練習機が良いでしょう。飛行速度も遅くコントロール し易いでしょう。ヘリの場合は30エンジンの機体が適当でしょう。ヘリは補修部品が入手し易いことも 重要な選択肢になるでしょう。実機と同じ形をした零戦などの「スケール機」は難しい部類に入ります。

 「スタント機」は飛行性能重視ですので、練習機より素直な飛行が可能ですが、飛行スピードが速いため、 素早い操作に慣れていない初心者には難かしいでしょう。練習機は「トレーナ機」として各種、手ごろな価格帯 がそろっており、機種も多種あるので選定は楽でしょう。「トレーナ機」なら破損させた時のサイフの痛み具合も 少なくて済みます。

4.指導する人はいるのか

 前述のごとくRCは危険が付きまといます。RCやりたいなと思っても大体ここで挫折します。でも、 本当にやりたかったら次の幾つかの方法がありますので、門を叩いて下さい。

(1)知人にRCやってる方がいれば、指導をお願いします。その方も結構な負担を背負い込みます。 従って常識的な礼節はつくすべきでしょう。これが出来れば一番宜しい。

(2)模型販売店にお願いしてみる。販売目的で最初は何回か面倒みてくれるでしょう。 販売店もサービスの一環ですから、上達するまで無料で指導を望むのはちと酷でしょう。

(3)近くの飛行場に足しげく見学に通い、気の合いそうな親切な方を見つけ友達になる。 自然に指導して頂ける人間関係を作るのが良いでしょう。

(4)金銭的に余裕のある方なら何がしかの対価を払い、指導を受けるのも良いかもしれません。 仕事をリタイアし、余裕のある方はこちらの方が気楽かもしれません。

 それから大事な事があります。初心者は操縦できないので、経験者に飛行をお願いする事もあるでしょう。 そして、その機体が何らかのトラブルで墜落大破することもあります。この場合、 経験者に賠償を要求してはいけません。お願いされて飛行させたのであり、 トラブル原因のほとんどは機体側に問題があるためです。特に初心者の機体は危険なので、 親しい仲でないとテスト飛行は引き受けて頂けないと思います。 親密な関係が構築されていない方に、テスト飛行を断られたとしても恨んではいけません。 依頼された側も大事な機体が大破したりすると、賠償責任はないとは言え心が痛むのですから。

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